計測・測定アプリケーション例
<高速測定>
アプリケーション例
プレキシグラスパネルは弾丸による衝撃の進行状況を把握する必要がありました。この測定には、非常に高速な測定装置が必要であり、衝撃による大きいひずみと変位を、その動きに影響を与えずに測らなければなりませんでした。
課題
プレキシグラスパネルの衝撃実験は、大きくて早い変形が起きるため、正確な計測結果を得ることを非常に困難です。パネルにセンサーを取り付けると激しい加速を受け、破損する可能性もあり、パネルの動きにも影響を及ぼしてしまいます。 非常に早い亀裂成長の先端のひずみの値を求めていますが、亀裂の正確な位置を予測することは不可能で、そしてたとえ亀裂の経路が予測できたとしても、従来の方法では測定不可能でした。
解決策
コリレーティッドソリューションズ社はパネルのモニタリングのためにハイスピードVIC-3Dシステムを用いました。画像は1秒間に10000フレームのレートで取り込まれました。次に、これらの画像を解析し、パネルの全表面のひずみと変位データを得ることができました。変位データにより、衝撃後のパネルの最大変位や1次または高次の振動モードも解析可能です。亀裂の進行時のひずみを計測することや、衝撃による塑性変形も得ることができます。
衝撃時にパネルに発生する、せん断歪のパターンのピークが星の形を形成するのを注目してください。目視調査でのパネルの亀裂発生位置と、ひずみのピーク位置は一致していました。この結果は、高速衝撃によって引き起こされた亀裂発生の過程の重要な見識を研究者に与えて、それらの事象の分析モデルへのフィードバックへ大きく貢献しました。