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ハイスピード振動解析システムVibration Analysis(FFT)

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ハイスピード振動解析システム
VIC-3Dハイスピード振動解析システムは、振動中の物体の全領域3軸方向の変位量を計測可能にするオプションモジュールになります。高速度カメラを使用している為、実機の衝撃に対するインパルスレスポンスや、一過性の現象の振動モードを計測することが可能です。本システムはナノレベルでの分解能を達成し、全領域3軸方向での変位に対応しています。
振動試験各種例
振動試験の際に被計測物には複数の振動成分が混在しています。FFT解析を行うことで特定周波数成分の動きを抽出することが可能になります。グラフィック上でX,Y,Z成分毎に表現することができる為、設計情報やCAE情報と比較しながら検証することも可能です。更に伝達関数も算出可能な為、より詳細な周波数解析を実現できます。
また最新バージョンのVIC-3DではFFT解析結果から伝達関数の算出も可能になっています。FFT解析とアナログデータの結果から、任意の点を選択して伝達関数を取得することが可能になり、よりスムーズにモーダル解析への移行をアシストします。
計測アプリケーション例:ブレーキディスクハンマリング試験
自動車は、走行中にたくさんの力がかかります。エンジンや路面からの振動は、本体のシャーシやサスペンションを伝わって、その最も要であるメカニカルコンポーネントの一つである、制動システムへと伝わります。 この例では、大型ダンプカーの直径14インチのブレーキディスクを小さなハンマーで叩いて、ローターの振動モードを計測しました。VIC-3D ハイスピード振動解析システムにより、3方向のモード形が容易に見てとれ、計測されています。振動は約2,000Hz時で40nmという小ささを記録しています。下のグラフは面外方向の振動のFFTの結果です。3つのモードがたっていることがわかります。
計測・測定アプリケーション例
計測・測定アプリケーション例
計測アプリケーション例:人工皮膚評価
人工皮膚を用いてスマートフォンのバイブレーションがどの様に伝播していくのかをFFT解析で検証しています。人工皮膚は固い材料と柔らかい材料で振動伝播が異なった動きとなっていることが分かります。
材料の配列を組み替えることで振動伝播の具合が変わることも確認できます。
人工皮膚評価
その他計測機器との比較
●VS 加速度ピックアップ
<非接触測定>
接触式のセンサーが不要になる為、センサーの剥離や損傷を気にする必要がありません。被計測物が軽量物の場合、加速度ピックアップはデータに影響が出てしまいますが、DICによるFFT解析はその様な影響を受けることはありません。
<全視野データでの計測>
センサーはポイント計測になりますが、DICは可視化している部分が計測対象になる為、面での分布が可視化出来るメリットがあります。
<3軸成分の画像解析>
画像解析により3軸成分全てのアウトプットが可能になる為、接触式センサーの配置の仕方や、製品を選ぶ必要と比較して扱いやすいです。
●VSレーザードップラー変位計(シングルポイント)
<三次元データ>
常に3軸全てで計測が可能な為、各テストで三次元結果が得られます。
<簡易手順>
複数点のデータを抽出する際にカメラの移動や再配置の必要がありません。
<効率的なワークフロー>
画像取得時間はわずか数秒で完了する為、セットアップとテストの時間が短縮できます。
●VSレーザードップラー変位計(スキャンタイプ)
<過渡的現象への適用>
マルチカメラでの共通可視化エリア全ての領域で、同時解析が可能になります。
<機器のコンパクト化>
DICシステムは三脚上に収まる為、非常にポータブルです。
<ローコスト>
高速スキャンタイプのレーザー変位計と比較するとはるかに低コストになります。

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